ベビーパウダー山崎

ARGYLLE/アーガイルのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
1.5
そこには何もなく、平坦で人工的で、薄っぺらに継ぎ接ぎされた都合の良さしかない。全身を整形しまくったラウンジ嬢の、型通りの接客を受けたかのような映画。表現者が骨や血を剥き出しにしてフィルムに魂を刻んできた、俺たちが愛した「映画」はすでに糞をぶっかけられて路地裏で死んだ。
いまの仲間由紀恵のようなロン・ハワードの娘。もっさりとアクションは不向き。いつでも最高なジョン・シナとサム・ロックウェルは大好きな役者なので、そのオマケで+0.5。この流れならジョン・シナとヘンリー・カヴィルの熱いキスは必須のはずで、そのあたりも感じ取れていないマシュー・ヴォーン。時間の無駄。