ベビーパウダー山崎

ベッキー、キレるのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ベッキー、キレる(2023年製作の映画)
2.5
ナメた相手が実は強かった系のこすられ過ぎのパターンだが、少女がネオナチに残虐復讐する前作がそれなりに足枷にもなっていて、定番の流れでありながら新しい何か(少女の成長)も見せていかなければならないわけで、思ったより難しい続編。前作より過激な大量人殺しでビジュアル騒がして逃げ切るか、その少女と向き合いドラマをじっくり見せていくかで揺れた挙げ句が、どちらも半端の突貫工事。前作が思いの外ヒットしたから、早い安いで仕上げ感がありありと。
少女の過激な「妄想」が一番良いのは勘弁してほしい。どっちみち、こんな映画自体すべてがデタラメなんだから、めちゃめちゃやってるその暴走した妄想をリアルにして突き進めよ。
悪のボスが前作はケヴィン・ジェームズで本作がショーン・ウィリアム・スコット。コメディ寄りの役者をあえて配置してるのは良さげ。
ラストが三池の悪ノリみたいで死ぬほどうんざりしたから、おそらく作られるであろう三作目はミルキー(見る気)ゼロ。