モールス

ハムレット・ゴーズ・ビジネスのモールスのレビュー・感想・評価

2.5
シェイクスピアの「ハムレット」を現代版にした作品でしたね。同族会社の大企業の御曹司ハムレットが毒殺された父親の後、会社上層部の取りまきたち相手にお家騒動を起こしていきます。恋人オフィーリアには振り回され、会社のナンバー2クラウスが母親と再婚して会社を牛耳るようになるとか、まんまハムレットです。
原作と違うのは、主人公に疑惑がないことです。ハムレット自身が父親を殺したことがクリアになってます。父親の復讐という線が消えて、親殺しの情緒不安定な男てだけの設定は深みに欠けてる気がします。
アキ・カウリスマキ監督作品の中には文芸作品の原作をアレンジした映画がありますが…。本作は少し失敗してる部分がありましたかね?
日本製のプラスチック製品で社運を懸けてたようですが、それがお風呂に浮かべて遊ぶおもちゃのアヒルですよ!?真剣に制作してないでしょう(笑)監督の茶目っ気は嫌いではないんですが、なんともトホホな作品でした(´Д`)
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