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レナードの朝の913のレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
3.9
「失われた時間に差し込む光」

デニーロ、ロビンウィリアムズ主演。医者とある病気の患者たちとの交流を描く医療もの。実話やぞ。アカデミー賞で3部門(作品賞、主演男優賞(デニーロ)、脚色賞)にノミネートされたがいずれも受賞ならなかった不遇の良作。

人付き合いの苦手な医者セイヤーは嗜眠性脳炎といわれる病気の患者らと接し、さらに新薬を投与することで患者たちが会話もできるように回復していく。

会話どころかまともに歩いたりすることもできなかった人たちが薬を与えることでできるようになったってこれマジなの?すごくね?でも病気を患ったまま結構な年取ってしまったからそれから薬で正気に戻ってしまった時ってどういう気持ちなんだろう。終盤にレナードが取り乱したところですげー悲しくなってきた。中盤に出会った女性といい感じになってるのだが自分はこんな感じだと、これで会うのはやめようと言うとこで「そんなこと言うなよ」と言いたくなる。自分のせいで他人に迷惑がかかるという気持ちはよく分かる。だからこそ見ていてすげー悲しい気持ちになった。

デニーロもアカデミー賞をとってもいいくらいの演技力にも脱帽。ロビンウィリアムズも今回も優しい人を演じていて、やはりロビン=いい人というイメージが定着してるよね。こういう役が合う。

感情を無くなくさないように、人付き合いも大事にしたい。
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