2024年度の年間ノルマ70本中21作品目。
見させて頂きました。
名前は知ってる名作と呼ばれる作品の一つで、見たことはないですが、いつかは見たいなと思っていた作品です。
何故今このタイミングでと言われればなんとなく手が伸びたと言うか、ものすごく惹かれたような気がします。
また、内容は何も知りません。ロビンウィリアムスとロバートデニーロが出てるくらいしか知りません。
まずは、ネタバレなしの率直な感想をば述べたいと思います。
『最高でした。最高。もう本当にすごい作品でした。なんと言うか名シーン、名演技の連続というか、映画の究極系の様なお話でした。そして当然のことながらものすごく泣いてしまい、感情がズタボロになる程感動しました。
このタイミングで見た自分を褒めたいほど、よく見たなと、そら名作と呼ばれるだけあるなと感じました。もう言うことないです。
全ての人に見て欲しい作品の一つになりました』
また、ここからはネタバレありきの感想になりますのでまだ見てない方はご注意を
ぶっちゃけあまり言うことも特にないとは思いますが、それでも大好きなシーンが多すぎると言うか、
本当に名場面名シーンメイカーだった様に思います。
まずは個人的に調べた部分を補足させていただきます。
この作品の舞台は1969年代に開発されたパーキンソン病向けの新薬L-ドーパを
ブロンクスの病院に入院していた20名の
『嗜眠性脳炎』の患者に投与すると言うのが物語の冒頭です。
この嗜眠性脳炎とは症状はいろいろですが
後遺症として慢性的なパーキンソン症候群を起こすことが知られており、
安静時振戦(筋肉の弛緩、収縮)、
無動・寡動、筋強剛(筋固縮)、姿勢反射障害の主要な4つの症状のうち2つ以上が認められる場合をいいます。
これらの患者に対してL-ドーパを投与した事により覚醒したが、後に耐性がつきそれによって効果が薄れて言うと言うお話です。
投与した事で、まずはレナードが覚醒し、
その他の患者も次々に眠りから覚める様に意識が戻るシーンはまさに奇跡を目の当たりにしてる様なシーンで、
本当に名シーンだなと思います。
また、主人公のセイヤーは元々人付き合いが苦手で、研究職希望ではあったが彼が徐々に患者との向き合い方を学び、音楽を掛けたり、ボールを投げてみたりと反応を試していく姿も徐々に好感が持てると言うか、彼に共感していく感じが堪らなく好きで、
ロビン・ウィリアムスの優しい顔と不器用な演技にすっかりとハマっていった様に思います。
また、みんなで出かけていったり、ダンスホールへ向かったりしている時が今思えばこの作品の絶頂だった様に思います。
後は基本的に下り坂というか、本当に辛く悲しいシーンが多くて、
ようやく進歩が見られたというか希望が見えた患者たちの、それがゆっくりと失われていくことが本当にしんどかったです。
また、当然1番先に症状が再発するのは当然1番最初に覚醒したレナードであり、
覚醒してから恋をしたり、色々と率先して出来た彼が徐々に病気に蝕まれていく様子は本当に涙が抑えきれなかったというか、
演技をしているデニーロも本当に凄いというか天才だと思います。
また個人的に1番辛かったのは、殆どの患者が元に戻った後に、レナードと撮ったビデオを見ているシーンでした。
彼は自分がしてきたことは間違いだったのか?余計なお世話だったのか。患者の家族に対して淡い期待を抱かせるだけ抱かせて、
再び奪ってしまった事に苦悩している様に見えます。
しかし、それよりも僕には、レナードとセイヤーが親友になれていた様に思うんです。
その親友を失ってしまうのが何よりも辛そうに見えたというか、
本当に仲良さそうに過ごしている2人に涙が抑えられなかったです。
物語の締めくくりは、その後も治療は続いたが、あの1969年の夏に起きたような目覚ましい回復は見れないと締め括られます。
でも、きっとその後もセイヤーをはじめ、あそこで働く医師たちはそれこそ人生を賭して患者らと向き合い、様々な方法を試みたのがわかる様な良いエンディングだったと思います。
本当に素晴らしい物語で、素晴らしい役者の素晴らしい芝居が見れたと思います。
これは言って終えばバッドエンドかもしれませんが、それでも希望を捨てないという風に感じ取れたのは、
そこに本当に助けたかったという意志みたいなものを感じれたからだと思います。
もう素晴らしい以外に言うことがないので、とりあえずこれぐらいにします。