すいかめ

切腹のすいかめのレビュー・感想・評価

切腹(1962年製作の映画)
3.3
主人公の人物像と目的が分からないまま、回想で少しずつ明らかになっていくというのが面白い。時代劇ミステリーとでも言うのだろうか。

その構成だけでなく、脚本が特にすばらしいと思った。侍の美徳をある意味否定するような展開には考えさせられる。最後の家老の判断には人間のズルさを見た気がして、ちょっと「羅生門」を思い出した。

周りを敵に囲まれながら全く威厳を失わない、仲代達矢の存在感にも引き込まれる。
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