今敏監督作品の中では虚構ではなく現実的…いやいやそんな事はないです
本作の奇跡だって虚構なんです
映像的に現実と虚構が混ざり合うのではなく
展開として現実に虚構が混ざり合う
それが“奇跡”
アニメ表現だからこその虚構が奇跡として綺麗におさまりよく描かれる
そう考えると映画ってどれも“奇跡”という虚構を描いたものなんだと
主人公たちは奇跡に包まれていますが
周りはまあまあ悲惨な事も起きてます
でもそれも“奇跡”って言葉で済ませられるのが
虚構であり映画なんです
重なり合う奇跡が全てもれなく繋がっていく気持ちよさ
伏線回収というよりは“奇跡”が繋がっていくんです
最後の袋の中身とかはやり過ぎな感じもしますが“奇跡”なんでやり過ぎぐらいじゃないと特別感が出ません
クリスマスに観るのもよいのですが
1月の寒い日に部屋で暖房でヌクヌクしながら鑑賞して
ふと小腹空いて部屋着にコート羽織っただけで急ぎコンビニに向かい
冬の寒さを感じながら買った肉まんを食べながら家に向かう
そこで「ああ良い映画だったなって」余韻に浸るところまで含めて満喫したい映画です
なんか
観た後に冬の寒さと、冬ならではの温もりを感じたくなってしまう