あおや

バーレスクのあおやのレビュー・感想・評価

バーレスク(2010年製作の映画)
3.2
舞台は大都会ロサンゼルス。田舎町の夢見る少女アリがLAで一花咲かせる王道サクセスストーリー。

主人公はまるで不思議の国に迷い込む“アリス”の如く、その妖艶で未知なるBURLESQUEの世界へ入り込んでいく。あの艶かしい世界観、そしてテスの歌によるパフォーマンスで一気に心を掴まれる冒頭はとても印象深い。ただ、そこからハッピーエンドへと帰結していく人間模様にはいまいち乗り切れず。感情移入できない登場人物達についていけないままハッピーエンドを迎えられても、感動もしなければ満足感も得れない。

とはいえ、ミュージカルとしてみるとゴージャスでエロティックな独特の雰囲気と迫力満点の歌唱力は素晴らしいものがあり、映画館で見ればまた印象が違ったかもしれないと思える作品だ。

日本にいると本作のようないわゆる【ショー】にあまり馴染みがない(知らないだけかも)ものだが、是非とも本場アメリカにて豪華絢爛な“エンターテイメントショー”を生で体感してみたいものだ。
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