おはなだ

バーレスクのおはなだのレビュー・感想・評価

バーレスク(2010年製作の映画)
4.5
既にレンタルで5,6回借りてるので、いい加減購入して手元に置いておきたい。落ち込んだ時や元気を貰いたい時に見る映画。

私はサクセスストーリーものが大好きだ。自分は絶対こうなれないという諦観があるので客観的に楽しめる。(ネガティブな楽しみ方ではあるけれど)
クリスティーナ・アギレラ演じるアリの田舎を飛び出し大都会の舞台上で輝きたいという向上心、そして恋のどたばたや上司とぶつかり合いながらもそれを成し遂げる意志の強さ。全て純粋に応援できる。冒頭から流れるアリの美しく力強い歌声を聴くとこんな人が成功しないはずがない!と思ってしまう。私もまた、アリの立つ舞台を見たいと望む一観客なのだ。
女社会特有のまだるっこしく遠回しで陰湿な嫌味や妬みを受け流し、自分の夢のためだけに貪欲なまでに歌い踊る彼女を見ていると気持ちが晴れやかになる。現実社会で様々なしがらみに囚われ燻っている自分が恥ずかしくなるほど、彼女の生き方は自立している。立派だし美しい。

ストーリーはもちろん、要となる曲やダンスも素敵だし、アリを取り巻く面々も粒ぞろいだ。正直私はこの映画をどれだけ捻くれた目線で見てもマイナス点を挙げることができない。私の中でそういう位置に根付いてしまった映画。
「プラダを着た悪魔」が好きならこの映画も絶対好きになると思う。プラダを知ってる人は結構いるのにバーレスク知ってる人はあまりいない印象だなあ……。
おはなだ

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