ユースケ

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

エドガー・ライト×サイモン・ペッグ×ニック・フロストによる【スリー・フレイバー・コルネット】三部作の第二作目は、爆破職人マイケル・ベイの【バッドボーイズ2バッド】を冗談抜きで崇拝しているエドガー・ライトが、ハリウッドの1980年代から1990年代のポリスアクション映画にオマージュを捧げたポリスアクションコメディの傑作。
ド派手な銃撃戦にド派手なカーチェイス。退屈な故郷ウェルズでくすぶっていたエドガー・ライトの妄想が退屈な故郷ウェルズを舞台に爆発する。

とにかく、ロバート・ロドリゲスが作曲したテーマ曲をバックに、フラッシュ・ズーム演出で銃を映し出し、ゴリゴリに武装したサイモン・ペッグが魅せるクライマックスのガンアクションは必見。
横っ飛びしながら二丁拳銃を乱射して【ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌】を再現してみたり、叫びながら空に向かって銃を乱射して【ハート・ブルー】を再現してみたり、細かいカットバックやスローモーションでトニー・スコットやマイケル・ベイへの作風を再現したり、中二病なアクション映画への愛情がヒシヒシと伝わってきて最高。
首チョンパ、人間バーベキュー、頭部破裂など、【オーメン】にオマージュを捧げたスプラッター描写も手抜きなし。

ちなみに、殺人現場現れ、事件への関与を匂わせるダンディーなスーパーマーケットの経営者は、四代目ジェームズ・ボンドのティモシー・ダルトンです。