最高！！！久しぶりに映画を見ながらフゥ〜〜〜！！って叫んでしまったし花屋に行くたびピースリリーを探してしまう……アガる音楽や映画的なカットの気持ちよさ、ラストの銃撃戦もたまんないけど、話も本当によくできてる。
小さな田舎の穏やかさと表裏一体の不寛容さを物語を通して表したのはもちろん、住民の起こした殺人の理由が明かされるあたりは、足下の価値観が崩されて落ちていくような感覚があった。あのしょうもない理由（本人たちからすれば大真面目な問題で、だからこそ厄介なのだが）を知った後だと、この田舎町で起こった一連の殺人が、ニコラスの推理通り利権絡みの問題ならばどれだけよかったか……と思わされてしまう。それと同時にその考え自体も、あまりに偏見に満ちた自分勝手なものだと気づく。殺人を犯していい理由や正当性なんてどこにもないのに。殺してもいい”真っ当な理由”を納得したいがために無意識に探してしまった。人の死なんていつも無慈悲で身勝手で理不尽で、この理解できない存在として描き出された住民たちは、黒い服を身につけた死神の擬人化のよう。
