綾

コンタクトの綾のレビュー・感想・評価

コンタクト(1997年製作の映画)
5.0
ああ ほんとこういうの大好物です… ありがとう…

“人知を超えるもの” や 宇宙への果てしないロマンはもちろん、愛と信仰についての熱い映画だった。もうどういう涙か分からない涙が溢れてきた。

観ている間、いくつもの名シーンが頭をよぎった。『2001年宇宙の旅』の光、『インターステラー』のアメリアの愛に関する台詞、漫画『ぼくの地球を守って』の “科学を追求すればするほど、かえって神の存在を認めざるを得なくなる” …

もうただ圧倒して感動することしかできなかったけれど、この映画から物凄いパワーをたしかに感じた。ちっぽけな私には宇宙の真理を想像すらできなくて、だからこそ希望や畏怖をこれでもかと感じさせられる。

比較的信仰心の弱い日本に生まれ育ち、私自身特定の神を信じているわけではないので、宗教と科学の微妙な関係を肌で感じることはできないけれど、両者の言い分は十分理解できる。ただ、宗教と科学は一見対立するものに思えて、行き着く先は同じではないかとも思う。
それこそ無宗教を自認する私も、“人知を超える何か強大な力や存在(=神?)”は信じているし、映画の中盤にでてきた「95%」という数字は、そういう曖昧な信仰も含めての数字ではないかなと思う。

いくつか引っかかる点もあったけれど、この映画が描こうと試みたのは、人知を超えた未知の世界。完璧に描き切れるわけがないし、だからこそロマンが溢れて止まないのだし、人間らしくていとおしい。

あとやっぱり私は、人が誰かを愛する気持ちや信じる気持ちには、何か高次元的なパワーがあるのだと信じたい。全てに意味がある、と言うとどこか薄っぺらく響くけど、全ては繋がっているのだと思えてならない。

めちゃくちゃ濃密な時間をありがとう!
唐突な北海道にも興奮したよ!笑
綾