インテリ系アンチヒーロー爆誕。
構図としては正義と悪の二項対立なんだけど、正義側にいるキャラクターが軒並みクズ。むしろ視聴者は悪役であるはずのデニーロ先輩に感情移入するという面白い構図。今となってはトレンドにすらなっているアンチヒーローだけど、この時代だと結構新しかったのでは?
最初はうるさすぎるBGMに辟易としていたけど、心の声が通じたのか、凄く大事なシーンで圧倒的に無音。やられました。
デニーロのサイコっぷりが良い。さすがに『地獄の目次録』のオマージュは背伸びし過ぎ感があるけど、暴力だけではなく知識で相手を打ちのめしていく姿は圧巻でした。
にしてもスコセッシ監督は『タクシー・ドライバー』といい『ウルフ・オブ・ウォールストリート』といい、アンチヒーローを描くのが上手い。
あと、天才ってやっぱみんなロリコンなんだなと思った。