えばら

ケープ・フィアーのえばらのレビュー・感想・評価

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)
4.0
インテリ系アンチヒーロー爆誕。

構図としては正義と悪の二項対立なんだけど、正義側にいるキャラクターが軒並みクズ。むしろ視聴者は悪役であるはずのデニーロ先輩に感情移入するという面白い構図。今となってはトレンドにすらなっているアンチヒーローだけど、この時代だと結構新しかったのでは?

最初はうるさすぎるBGMに辟易としていたけど、心の声が通じたのか、凄く大事なシーンで圧倒的に無音。やられました。

デニーロのサイコっぷりが良い。さすがに『地獄の目次録』のオマージュは背伸びし過ぎ感があるけど、暴力だけではなく知識で相手を打ちのめしていく姿は圧巻でした。

にしてもスコセッシ監督は『タクシー・ドライバー』といい『ウルフ・オブ・ウォールストリート』といい、アンチヒーローを描くのが上手い。
あと、天才ってやっぱみんなロリコンなんだなと思った。
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