らんらん

忍者狩りのらんらんのレビュー・感想・評価

忍者狩り(1964年製作の映画)
3.5
近衛十四郎主演の時代劇、モノクロ作品

【あらすじ】
時は家光の治世、まだまだ豊臣恩顧の大名が治める藩が多く存在した時代
幕府はそんな藩を次々と取り潰しにかかっていて、次にターゲットになったのが松山藩である

後継認定のお墨付きを与えておきながら、幕府の使者が迎えに行くまでにお墨付きを奪ってしまい、紛失の失態を理由に取り潰そうという計画です
それを実行するのは闇の蔵人(天津敏)率いる忍者軍団!

対する松山藩では城代家老(田村高廣)の一声で4人(近衛十四郎、佐藤慶、山城新伍、河原崎長一郎)の浪人が召抱えられる
彼らはいずれも幕府の陰謀でお家を取り潰された者たちであり、闇の蔵人には並々ならぬ恨みをもっていたのだ

経験豊富な近衛十四郎の指揮のもと忍者軍団との対決が始まる、、、

【感想】
過去に見たことあるかも?と思ったけど、たぶん初見
なんかこの時期って似たようなテイストの時代劇多くて、そのせいかどこかで見たことあるようか気がしてきちゃう

評価としてはまあまあってとこか
振り返ってみると
闇の蔵人はじめ忍者軍団は怪物じみた演出で描かれているんだけど
その割に忍者らしくなく結局は正面からの強行突破、強引だなーって

防衛側は怪物じみた忍者軍団に対してかなりピンチみたいな描かれかただけど
これも振り返ってみるとそうでもない、常に一枚上手をいっていて全然追い詰められてはいない

そこそこ面白いんだけどもう一捻り欲しかった
闇の蔵人側の残された仲間は3人って台詞も、その場には2人しかいなくて残る1人は誰なんだ?とワクワクさせて置きながら、蓋を開けてみればしょぼい墓掘りの爺さんかよ
もしかして佐藤慶あたりがスパイかも?とか期待してたのにー

そういえば序盤のスパイ探しの時、新参者が怪しいとみんなで調べてたけど
そもそもあんたらむさくるしい浪人4人が一番怪しいじゃんね

あとは、、、若さ故単独深追いして殺される河原崎長一郎、色仕掛けに引っかかって殺される山城新伍、このあたりの死に様が良かった
佐藤慶の死に様も悪くないけどあまり良さが出てなかったなー
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