忍者狩りの作品情報・感想・評価

「忍者狩り」に投稿された感想・評価

敵よりも味方のほうが遥かに鮮烈な狂気を見せるのが素晴らしい。
怪しい家臣6人をまとめて撫で斬りにする近衛十四郎のイカれぶり!!
こことラストの天津敏との血みどろの対決がベストシーン。
天津敏にとどめを刺した瞬間に壊れる扉もベタながら気持ちいい。

あと、山城新伍が敵のハニートラップにかかって死ぬときのうめき声の響き方が凄かった。
扉を丸太で叩き壊すときの激突音も良く、音響へのこだわりが随所に感じられる。

若君が登る冊が壊れて家臣が落下死するシーンは唐突過ぎて吹いた。
三角窓

三角窓の感想・評価

5.0
修羅というか鬼畜というか何ともはや。
緊張感漲り過ぎる画面と構図の引き締まり方が半端なくヤバイ!
現代音楽みたいな奇妙な音楽と音の使い方が変で素晴らしいです。
ずっと聴いてられる。
もうね、凄まじいよ!
外道にして悪鬼、非道にして畜生。
恐ろしいほど命の価値が軽い集団抗争劇というかリンチ劇。
狂気人間に人道を説いても馬の耳に念仏だよね。
疑わしきは罰せずなんて糞食らえな少しでも疑わしければ斬ればいいじゃないという犬畜生な考えが素敵過ぎる。
それぞれの死に様も結局のところ人間なんて所詮は血と糞の詰まっただけのただのズタ袋でしょみたいな惨めさで凄い!
惚れ惚れするほど徹底した冷徹さで描かれていてエゲツないことこの上ない。
痺れるぅ~ッ!
公儀隠密の甲賀忍者・闇の蔵人と、標的にされた藩が雇った四人の浪人の攻防。

犠牲をいとわない姿勢で闘いに臨む、近衛十四郎が良い。対照的に藩内の侍は、プライドばかりが高くサラリーマン的に描かれる。

闇の蔵人の人物造形も良く、霊廟から聞こえる高笑いは不穏さを高める。

津島利章のノイジーな音楽も、シビアな物語に臨場感/不穏さを付与している。
駄猫

駄猫の感想・評価

3.7
シャープな編集、タイトなアングル。
故にキャストの時代がかった演技が少々浮いてみえることもしばしば。
逆再生、カットアップなどを使用したコラージュ的BGMがセンス良いな〜、と思ったんだけど、種類があまり無くて残念。
血も涙もないシビアな展開が結構あって見応えあったし、殺伐とした殺陣の感じも予想外に良かった。
初)意外にしっかりした作りの時代劇作品。カメラアングルもセンス感じたし、殺陣も見応えあったし、疑わしきは叩き切るスタンスは予定調和の時代劇とは違い面白い。江戸時代の幕府と地方大名間の関係性、儀式作法のやり取りも再確認でき良作。時代劇ファンは必見かなぁ~短いけど見応えあります。
ピピン

ピピンの感想・評価

4.6
これは凄い!
役者も演出も色々凄いが、特に脚本が素晴らしい。
佐藤慶やら山城新伍やら、素面からして怪しい連中を近衛十四郎が従えて、「闇の蔵人」率いる忍者軍団と殺し合う。
中盤の近衛十四郎の鬼気迫る虐殺、山城新伍の癖にちょっと切ない死に様
、毒針で目を潰され切腹状態にさせられた味方の死体、佐藤慶ごと「闇の蔵人」を貫く瀕死の近衛十四郎。
陰惨で強烈なシーンが多い。

作劇として一応の主人公は設けられているものの、善悪は意図的に消され、陰謀合戦の果てに忍者達は駒として使い捨てられ惨死していく。
忍者達が激闘の果てに手に入れた密書も何の感動も無くあっさり渡され、軽く扱われる。
華やかな世界と血みどろの世界の対比がまた無常だ。
ニシ

ニシの感想・評価

3.1
普通のチャンバラ映画じゃない。
主人公は強くないし、仲間を守るとかじゃないし、自分がヤラレそうなのに色仕掛けに落ちるとか…。(山城新伍なら落ちるか…w)
サムライも人間なんだなって思う。
とも

ともの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

一年ぶり2回目の鑑賞。
最後、鉄の扉を叩く丸太の音がだんだん太鼓のようになり、盛り上がっていくところにおおっと思った。
その後の幕府の使者が到着する時の太鼓の音に繋がってるのかな、と感じた。
mingo

mingoの感想・評価

4.0
池袋新文芸坐にて。
時代劇もここまでくると人道外れすぎて心地良い!想像を一歩いや5歩くらい軽々しく越えてくるキチガイさ。無実である人でも迷ったら斬れ!なんてはじめて観た笑

東映時代劇全盛期なだけあって脚本と演出に無駄がないジェットコースター忍者ムービー。近衛十四郎演じる主人公の執念vs闇の蔵人とかいう謎のラスボスがとにかく観ていてハラハラする。
外国の方になにかオススメないですか?てきかれたらキルビルなんて止めて本作をぶっちぎってオススメしたい。

当時のスタッフ平均年齢26歳という若さだけあってエネルギッシュ溢れる画面といい、チャンバラに想いを託すSF(ソードファンタジー)を垣間見た。時代劇の新しい地平を拓いた傑作!ちなみに助監督に中島貞夫〜最高!
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