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寄宿舎 悲しみの天使のrmhチョコがけのレビュー・感想・評価

寄宿舎 悲しみの天使(1965年製作の映画)
3.5
1ヶ月くらいかけて寝落ちしながら観たので、きちんと鑑賞できていないかもしれないが、自伝的作品というのがラストまで観ると辛いなと思う。

いわゆる『モーリス』的な、西洋の知識階級の男性同士の“崇高な愛”を描いた作品だった。
そこには本当に肉欲というのは含まれないんだなぁ…と改めて思った。
絶対に女性が入り込めない、男性同士だからこそ成り立つこのお互いの存在を尊敬し、自分たちのこの関係こそ崇高で純潔なものだと信じているということが伝わる描写だった。

ただ、人間は欲に弱いわけで…ここから肉欲に転落してしまう、つまり男性同士のこの関係を勘違いしてしまうケースも出てくる。それがモーリスみたいな人なわけだよね?
苦悩ですよね、それは。

とかいろいろ考えさせられた作品だった。