寄宿舎 悲しみの天使の作品情報・感想・評価

「寄宿舎 悲しみの天使」に投稿された感想・評価

※記録のみ・自分用備忘録※
視聴済。あとで視聴環境情報(感想に非ず)追記予定
べらし

べらしの感想・評価

4.2
42本目

こんな即座に言葉にしてしまうのが勿体ないくらい良かった あと50年くらい寝かせたい
今年はほんと、フランス映画万歳の年ですわ

そりゃトーマの心臓も生まれますって……
萩尾望都の『トーマの心臓』、竹宮惠子の『風と木の詩』の元ネタ友情ホモ映画。
少年からすると現実的には憧れにしかならないと思うけどそこを性的に描いてる。
失恋で若くして自らの命を断つことは愚かとしか思えないから同情はない。
Cem

Cemの感想・評価

5.0
美少年アレクサンドル君が可愛い🥺💗愛くるしい眼差しと笑顔にキュン。この作品が、とある少女漫画に影響を与えたっていうのも納得
1920年代、厳格なカトリックの男子寄宿舎における愛に飢えた少年と天使のような少年との愛にも似た友情を描いた悲劇ドラマ.:*♬
上級生と下級生との許されぬ『特別な友情』。温室や納屋で密会、そんな2人を引き離そうとする大人たち。吸ってるタバコ替えっこしたり、血の誓いしたり、やることが可愛い!同性愛なんて汚らしい!なんてことは1ミリもなく、とても美しく描かれている
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.5
「寄宿舎~悲しみの天使~」

本作は1964年に製作されたモノクロームのフランス映画で、IVCから発売されていたDVDは3万を超える廃盤で、VHSもなかなか見つからず、ようやく国内初BD化され購入して初鑑賞したが大傑作。こんな作品が今の今まで再発売もされておらず、レンタルもないと言うのには驚きを隠せない。監督は同じメーカーから数年前に発売されたBDで鑑賞した「ノートルダムのせむし男」のジャン・ドラノワで、脚本は金獅子賞受賞した「禁じられた遊び」のジャン・オーランシュとピエール・ボストの共同、撮影はルノワールの「大いなる幻影」のクリスチャン・マトラと、フランス映画界の重鎮を配している。制作者はフランス大統領フランソワ・ミッテランの義姉のクリスティーヌ・グーズレノールらしく、出演者には「雨のしのび逢い」でジャンヌ・モローの息子役として映画デビューしたディディエ・オードパンが出ていて、モロー主演でトリュフォー監督の「黒衣の花嫁」のミシェル・ブーケらもいる。

この作品は1965年のベネチア国際映画祭でフランス代表としてコンペに出品されているようで、ヴィスコンティのイタリア映画「熊座の淡き星影」が金獅子賞をとってしまっている。元フランス外交官で小説家、および同性愛の擁護者であるロジェ・ペルフィットが1943年に出版した実話に基づいた自伝的小説、「特別な友情」を原作としているみたいである。日本では1970年に配給され劇場化されたみたいだが、本国で公開当初は宗教団体から内容が不道徳であると圧力がかかり、18歳未満の入場が禁止されたらしい。後に解除されたそうだが…。私はまだ読んだことがないが、トーマの心臓と言う萩尾望都氏の漫画で映画の終わりのその後舞台を変えて描いているようだ。

さて、物語は15歳のジョルジュが編入した寄宿学校で出会った美少年アレクサンドル。誰にも知られず美しい友情を育む2人。温室や納屋での密会を重ねる2人だったが、ついに神父に知られてしまうこととなる。ジョルジョに突きつけられる厳しい選択に…と簡単に説明するとこんな感じで、1920年代、厳格なカトリックの寄宿学校の生徒たちが互いに想い合う特別な友情をモノクロの美しい映像と荘厳な音楽で綴る、後の少女漫画に多大な影響与えた幻の傑作である。厳しい戒律の寄宿学校の生徒たちが互いに思わせるひそやかな思いは無垢にして純潔。モノクロームの冷たい映像が閉ざされた灰色の寄宿学校の哀しくも切ない物語を際立たせて美しい音楽は少年たちのひと時の喜びと悲しみを鮮やかに彩る。この作品は2021年1月3日NHKで取り上げられた作品で、それで一躍話題になったそうだ。
ひゃ

ひゃの感想・評価

4.0
トーマの心臓元ネタと聞いて観た。目に入ったまつげを取る描写を切り取って映画にすることに何故か心を打たれた。
萩尾望都先生はこの続きを描きたいと思ってトーマの心臓ができたと。。素敵。
ヒロタ

ヒロタの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます


★なんと!Blu-rayが発売します2021/6★

ハピネットから出たDVD「寄宿舎哀しみの天使」はプレミアもの。レンタルで探すも天下の渋谷ツタヤにあるのはVHSのみ。ビデオデッキ買うか?数万出してDVDを買うか?と悩んでいたところに渋谷ツタヤでデッキレンタルとの報、ありがてぇありがてぇ〜!ということでン10年ぶりのレンタルVHS鑑賞。ガシャンとビデオを挿入する感触の懐かしいこと!

神学校に転入したジョルジュ。白い肌が眩しい美青年である。ジョルジュはアレクサンドルという少年に惹かれ、二人は秘めた友情を育む。ジョルジュは頭も良く、大人びた風貌だがアレクサンドルは幼い。とにかく幼い。神学校とか抜きで今の倫理観でみるとこの子に手を出すジョルジュは完全に犯罪にしか見えない。
ジョルジュとアレクサンドルは溺れていく。秘密の場所での逢瀬。詩の交換。熱い目配せ。そして血の契り。
ジョルジュは頭が良いので危うい場面でも小賢しくうまく交わす。ただ、決定的な場面を見られたところで白状し、2人の放校は逃れようと神父に懺悔。アレクサンドルとの間の友情が終わったことをアピールし許されようとする。しかし後でこっそり謝ろう、そうして許してもらおうと思っていた。

アレクサンドルは自分を諭す神父に反抗的な態度をとる。幼さと相まって本当に愛らしい。純粋無垢で健気に相手を慕う姿。
だからこそ裏切られたと知ったときの絶望は凄まじく、休暇に向かう列車の中でふらふらと廊下に出て手紙を破いた。ジョルジュと出会ったのも、同じような列車の廊下だった。窓の外を眺めているうちに彼は扉を開く。(走行中の扉開くんかい)

ジョルジュはアレクサンドルの葬儀を遠くから眺め、「出会ってから初めての僕の誕生日だ 君はそれを祝福するために空にいるだね」と彼のことを思う。いつも僕らは一緒だ、これを愛というんだ…ジョルジュは生きることを固く誓う。

ジョルジュは神と愛の間に挟まれ罪の意識に苛まれ苦しみ、アレクサンドルは神より愛をとったため、裏切られ死を選ぶ。永遠になったアレクサンドル。ジョルジュの中にはずっとアレクサンドルがいることになる。

この映画はただの少年愛映画ではない。「萩尾望都のトーマの心臓の元ネタである」というエピソードは日本で重要な意味がある。「トーマの心臓」多くの少女たちを惑わせたBL黎明期の傑作、それを生み出したのがこの映画なのだ。
神への罪の意識を持つ少年と、愛を信じた少年。なるほどトーマの心臓のモチーフである。トーマの心臓を読んだとき、愛と罪の意識というキリスト教モチーフを作者は描こうと思ったのか?と驚いたのだが、なるほどここからか〜、と納得。しかしこの映画から構想を得たといってもトーマの心臓が傑作であることには変わりないし、この映画の切なさは普遍的なものである。正直観るまでは「元ネタと言われているがどこまでモチーフ被ってるんだろう そのままだったらどうしよう」という妙なざわつきがあったのだが、杞憂だった。そして映画もとても面白かった。本当に観れてよかった。

アレクサンドルの少年、小生意気な顔が本当に良い。少年らしい真っ直ぐさがありながら、蠱惑的な瞳。

そしてタバコ結構吸うな〜と思った(トーマの心臓でも吸ってたな)
yuzu

yuzuの感想・評価

5.0
神聖で美しい。視線や手紙を交わしたり、温室で逢瀬を重ねるふたり。それは簡単に同性愛とは片付けられない、厳格なカトリックのコミュニティでの”特殊な友情”と呼ばれる関係性。
ディディエくんが仔羊を抱えて現れるシーン、顔を手で覆いながらのチラ見、屈託のない笑顔、無邪気でとても愛おしい。素晴らしいもん見ました。
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