さく

サウダーヂのさくのレビュー・感想・評価

サウダーヂ(2011年製作の映画)
5.0
製作会社の『空族』は作品をソフト化しない方針だそうで、ずっと観たかったけれど観れず、ようやく渋谷シネマヴェーラで上映が入り鑑賞。公開当時はほとんど映画館で映画など観ていなかったもので。

山梨の甲府あたりを舞台に、「ドカタ」「タイから移住の水商売の女」と「ブラジルから移住の労働者」「HIPHOPに夢中な青年」「田舎から東京に出たけれど出戻りの女」などが繰り広げる群像劇。不景気による地方商店街のシャッター街化とか、派遣労働とか、高齢化とか、外国人労働者問題とか、こうやって並べるとお高く止まった社会派ドラマか、と思われてしまうかもしれないけれど、あくまでも目線は低く、狭く。

2時間47分と長期戦(途中でおしっこ行きたくならないか不安)だったけれど、飽きることなく最後まで堪能。一言で言ってしまえば「ディスコミュニケーション」が主要テーマなんだけど、色んなテーマが盛り込まれていて真剣に語ろうとするとかなりのエネルギーが入りそうだ…。消化しきれていないので、あと1回は見直したいんだけど、次はいつ見れるのだろうか?
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