サウダーヂの作品情報・感想・評価

「サウダーヂ」に投稿された感想・評価

八王子のNEWTOWNというイベントの上映会で観た。ずっと観たかったが、未ソフト化ゆえに観られなかった。

しっかり地に足をつけて、現実を見据えて、だからこそ、どこにも行けず、結論が出ない。
問いかけはスクリーンのこちら側に投げかけられているように感じる。

登場人物たちは基本的に何を考えてるか分からない。でも多分自分のことしか考えられてない。自分しか見えていない。そのことに疑問を持っていない。

現実に全然満足していない彼らは、タイトルの通り「サウダーヂ」を抱えて、持て余している。郷愁や憧れ。依存と執着。どれも満たされず、ベタついた笑いで誤魔化している。

期待に違わぬ、相当に傑作だと思う。こういう心意気で物語を作る人が増えて欲しいし、自分も作り続ける限り、是非ともこうありたい。

明るい内容ではなく、現実を突きつけられてゲンナリする映画だが、現実に現実を突きつけられている我々にとっては、おためごかしの映画を100本観るよりも力強く励まされるはず。
もっと沢山の人に観てほしい。
ていうか僕もまた観たい。
2010年代の日本映画最高の果実の3つのうちの一つ。あとは安藤桃子の0.5ミリと塚本晋也の野火。それがわからないやつは映画見ててもしょうがない。反論は認めない。

ちなみに半分山梨県人の血が入ってるので山梨方言がまた染みるのだ
あと下高井戸シネマでみたが超満員で8割が黒縁メガネの人生つらそなロスジェネ君ばっかですごかった。
神戸新開地でヤクザと憲法みたら他の客がみんなヤクザ屋さんの部屋住みさんばかりだったのと並ぶ映画体験
am

amの感想・評価

4.2
汚いし別に希望もないけど、最近見た映画で1番エモい
田我流かっこいい
地方の疲弊した人や街の表現が上手い。
日本にもこんな作品を撮る監督がいたんだと思った。
社会を描くときには、音楽を効果的に使ったり、カットを工夫して意図を強く出すのに、サウダーヂはあまりにも淡白すぎてよかった。それだけに最後の刺殺のカットとラップが印象的。
堊

堊の感想・評価

4.1
「いやほんとクソみたいな映画なんだけど世界はクソであふれてるよね」
川瀬陽太の出てる映画がまじで無理だったんだけどなんとか観れた。

しょうもない「朝ごはん一緒に食べるのは初めてだね」に感動しちゃった。俺も好きな子と朝ごはん食べてぇよ
どこまでも続く国道とチェーン店、シャッター商店街。繰り返されるルーティンとミニマルビーツ。この街で露わになる人種や権力、お金、あらゆる物に関するマウント意識でまともなヤツは狂ってしまう。結局逃げ場なんてどこにもない、どこにもなかった。

ロードサイドのリアルがエッヂ効きすぎな映像の連続で映し出されてました…。つい地元のロードサイドへのサウダーヂに飲み込まれてしまう。少しずつ歯車がズレて不穏になってく空気感はエドワードヤンの映画みたい。そしてなんたって商店街のフリースタイル、はー、すげー映画だった…!
Shibuya WWWの爆音にて。
rzstit

rzstitの感想・評価

3.5
渋川清彦特集でのオールナイト上映にて鑑賞
空族の作品をこの時に初めて観た
田我流もこの時に初めて目の当たりにする
あと知り合いがサイコパスの役で出ていた
在日外国人が日本に来て働いて生き抜くことがどれほどつらくて根性のいることなのか、考えるにあたって、ひとつの契機になる作品ではないかと思う
だけどラストのシーンには後味の悪さが残った…
黒澤司

黒澤司の感想・評価

4.0
地方都市の進む不況と空洞化を社会に問いかけた作品。
3人の土木作業員と出稼ぎの外国人達の人生が交差していくストーリー。
なんといっても、田我流の頭を打ち抜くようなラップにしびれます。
日本にも素晴らしいミュージシャンがたくさんいるって思える1本です。
地方社会の希望のなさがリアルに描かれててゾッとする。
社会の底抜け具合、不条理を確認して一度落ちるための、ダウナー系ドラッグ扱いの映画。
>|