jonajona

恋愛小説家のjonajonaのレビュー・感想・評価

恋愛小説家(1997年製作の映画)
5.0
【キミと一緒にいると…】
病的なまでの毒舌家で神経質な恋愛小説家と、ウエイトレスの不器用な恋模様を描いた大人の?ラブストーリー。

自分はどうも普通じゃない人の恋愛に興味があるみたい。凄くほっこりした。

↓ネタバレも含みます↓

○GOOD
・ジャックニコルソンが恋愛してるというそれだけでおもしろい絵面。顔芸炸裂。

・さすが小説家なだけある毒舌っぷり。
ユーモアもあるけど
酷すぎてほんと笑える。
ヒロインと喧嘩別れしてバーでマスターに愚痴をこぼす時に『あんな事言わなければ今頃彼女と寝てたんだ』
『なのに君なんかと…酒を注ぐだけが能のアホなんかと』と至極残念そうに言う。
それでバーテンが慰めてくれると思ってんのか!笑と思わず突っ込んじゃう。

・わんちゃんが絶妙にブサイクでめちゃくちゃ可愛い。絞るのを途中で辞めたモップみたいな見た目なんだけど、ブリュッセルグリフォンっていう犬種らしい。めっちゃキュート。この子のお陰で主人公は少しずつ変わってくる。

・人物描写。特に厭世家のジャックニコルソンが人や犬に心を許す時の描写が冴えまくってる。犬と仲良くなるのが、自分と同じで歩く時ブロックの継ぎ目を避けて歩いてたから…って理由のしょうもなさが好き。人柄も出てる。
どうしようもない人だけど、ちょっとずつ人の事を考えて助けようと頑張ってく様子が応援したくなる。(その都度やらかすのがまた面白い笑)

・ヒロインの人の行動・気持ちに無理がない。ずっと子供の為に、と思って気を張って頑張ってて、それが無くなると自分の事を考えるのが不安になる…って気持ちはなんだか分かるなぁと思ってこちらも応援したくなる。

・隣人愛にほっこりできる。
ゲイの画家の人が主人公にめちゃくちゃ言われててトラブルと思いきや、最終的に素敵な関係に着地するのがとても心地いい。殺したろか!ってなってもおかしくない性差別主義発言でしたからね冒頭…笑

・前半と終盤で印象がどんどん変わってくるキャラの成長とギャップ

・上手くいきそうで全然上手くいかないキャラに悶絶する王道ラブコメ展開

・ラストシーンが最高。

○bad
・なし
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