図師雪鷹

黄昏の図師雪鷹のレビュー・感想・評価

黄昏(1981年製作の映画)
3.6
‪別荘に住む老夫婦ノーマン・エセルとその娘夫婦の交流を描いた物語。‬
80歳のノーマンは、既に記憶を失いかけ、心臓も悪く、おまけに毒舌が非常に回る。妻のエセルはそんなノーマンに対し冗談を言いながら明るく接するが、‪ノーマンと元々確執があった娘、その夫‬や子供とはなかなか反り合わない。その後、娘夫婦はハネムーンに行くため子供を別荘に置いて出て行く。子供も最初はひねくれてたが、ノーマンと釣りをしに行くことで心を通い合わせることができた。ただ、ノーマンは、死への階段をどんどん上っていくのだった…
老いることで死に近づくことは誰が経験せざるを得ないことだ。毒舌ばかりの主人公にも、やはり死はこわいのだ。この映画では、その感情や、それでも人生を楽しもうという気持ちが、湖畔に映る夕日や田舎の懐かしい風景と共に描かれていたので非常にいい映画体験をできたと思う。
図師雪鷹

図師雪鷹