図師雪鷹さんの映画レビュー・感想・評価

図師雪鷹

図師雪鷹

映画(240)
ドラマ(5)

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.5

父の話す昔話は御伽噺に見せかけたホラばかり。
大人になってもこんな話ばかりされていたら息子は参ってしまうだろう。


だがこのホラ話というのは、唯一の、時を巻き戻す術なのだ。体が動かなくなり、ベッドか
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いつくしみふかき(2019年製作の映画)

5.0


「言い方が違ったかなあ。……この村から出ていってくれ、進一くん」 


渡辺いっけいが今作で初めて映画主演を飾る。

『カメラを止めるな!』に続き、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭観客賞を受賞し
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.7

この前のバージョンでカットされたシーンが約40分…
遊女のリンさんのエピソードがかなり深掘りされ、前バージョンでは「あれ?」ってなったシーンとしっかりつながった。

なんか別の映画を見たみたい。
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

4.5

エドワード・ノートンが主演・脚本・監督・製作を務めた彼の野心作。

この作品が多くの劇場で観られないこと、あまり有名にはならないであろうことがとても辛い。


これは、重大な障害を抱えた探偵である主人
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.4

一番の友達は脳内ヒトラー!

この一見単純な主人公の設定だけで、本作品がどれだけ魅力に溢れていることがわかる。


主人公の名はジョジョ。10歳で、将来はナチスの兵士として大活躍したいと望んでいる弱虫
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.1

有名になりたいコメディアン、ルパート・パプキンが大物芸能人ジェリーにストーカーしまくり、TVデビューを目指す物語だ。


パプキンはいかれてるしから、とにかくこいつに付き纏われているジェリーがかわいそ
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PERFECT BLUE パーフェクト ブルー(1998年製作の映画)

5.0

アイドルから女優に転身した霧越未麻が体験する、ぐらつく現実と拡大し続ける虚構の物語。
彼女が体験する恐怖や孤独感、世界を追体験できるような構造になっているのがこの作品の強みだと思う。



虚構と現実
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

自分は傑作を観たときかなりのエクスタシーを感じる。
ジャンルは全く関係ない。


本作品観賞後は、そんなエクスタシーをドバドバ感じました笑



日本の貧富差は大きいが、韓国はそれ以上。主人公一家(父
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

速さの限界を突き止めるような車のエンジン音にとてつもなく鼓動を動かされた。


時は1960年代半ば、カーレース界で最強の速さをもつフェラーリを打ち破るために、落ち目のフォード社が元レーサーのカーデザ
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.2

若き巨匠ポール・トーマス・アンダーソンによる群像劇の傑作。

9人もの主人公を一つの作品にまとめ上げた脚本力には驚嘆せずにはいられない。


無関係同士だと思われていたキャラクターたちが奇妙な運命のも
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ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

4.1

今回も楽しませてもらった。
こういうアトラクション系映画で、こんなに演技が楽しめる作品は他にないかもしれない。


ドウェイン・ジョンソン、ケヴィン・ハート、ブラック・ジャック、カレン・ギラン。1人で
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.3

劇団を率いる演出家チャーリー、劇団俳優のニコールの離婚調停を描いた作品。


離婚調停というとてつもなく思いテーマを扱う作品と聞いていたので覚悟して観たら…意外とコミカルなシーンもたくさんあって思って
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失くした体(2019年製作の映画)

4.5

Netflix配信作品。

主人公は切断された"手"。

体を失くしてしまった彼は帰るべき場所へと向かう。
その道中でだんだんと鮮明になってくる記憶。
ハエをつかもうとした手。
ピアノを弾いていた手。
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.3

この映画の優れた所は、原作者に嫌われていたキューブリックのシャイニングと、原作のシャイニングの世界観を見事に融合させたことだろう。


キューブリックの数々の引用とともに、映画版シャイニングでは知るこ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

自分は何で笑っている?
自分は誰のために笑ってる?
自分はどうして笑われてる?
自分は誰に笑われてる?

自分が笑ってるとき、なんで誰も笑わない?
自分が笑ってるとき、なんでみんな怯えてる?



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ロリータ(1962年製作の映画)

3.7

主人公はアメリカの大学で講義するためパリからやってきたハンバート教授。
彼は下宿先を未亡人シャーロート宅に決めた。
何故なら、彼女の娘ロリータに一目惚れしたから。

ロリータに恋したハンバート。
ハン
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

爆音映画祭inイオンシネマ松本にて。
22時ころから上映開始なのに、巨大なシアターがほぼ満席!
人気すごすぎる…


1回DVDで見たが、正直そのときはこの映画の凄みというのを全く分かってなかった。結
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.6

劇場で観ることを超オススメします!!
確かに、ネットフリックスで配信される予定ですが、この映画はもともと劇場用に作られた映画で(ROMAも同じく)、スコセッシも劇場で観てほしいと言っています。
上映時
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

4.2

すみっこぐらし初心者でも全然楽しめる良作。

あらすじ↓
ひょんなことから、とある絵本の中に吸い込まれてしまったすみっこたち。
彼らがそこで出会ったのは、灰色の小さいひよこのすみっこ。
この子は迷子だ
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

4.4

地獄のような麻薬戦争を生き抜いたジェシー・ピンクマン。


限りある生者、鮮烈な死者のメッセージを手掛かりに、最後の未開の地アラスカを目指す。



ずっと『ブレイキング・バッド』を観てきた視聴者にと
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.4

たくさん笑わせてもらった。


記憶を失った支持率過去最低の総理大臣が再起を図る物語。


主人公の黒田総理大臣を演じるのは中井貴一。中井さんといえば正直ミキプルーンのイメージしかなかった。しかし、こ
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.3

凍てつくような孤独と拒絶。
そして静かに感情を殺されてゆく…


人類が火星に住めるようになったはるか未来でも地球外知的生命体というものは遠い存在であり、多くの人間の心を奮い立たせ宇宙に向かわせた。
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

4.0

フリードキン監督の作品ってなんかめちゃくちゃリアルなんだよな…

普通なら嘘くさく見える演出が全然そう見えない。
それだけに最後まで緊張して見ることができた。


あの有名なブリッジ歩きに関しては、思
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リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986年製作の映画)

4.5

これは、ホラーコメディミュージカルというよくわからないジャンルの映画笑笑笑


花屋の冴えない下働き青年が、皆既日食の日にハエ取り草に似ている変な植物を見つけた。彼はそれを大事に育てようとするが、なん
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

4.3

ライオンキングは馴染み深い。アニメ版だけでなく劇団四季でも2回観たので、ストーリー上忘れていることはほぼないという状態で観に行った。


昨今、相次いでディズニー実写映画が上映されているが、私は、この
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.9

映画で歴史を変えるというすごいことをやってのけるタランティーノ監督はヤバイ。


普通、ナチに迫害されるユダヤ人を描く映画となると、やはり一番描かれる彼らの感情は "哀しみ" というイメージがある。だ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.2

こういう、映画史に興味を持たせてくれ、素晴らしい作品に出会うきっかけを作ってくれる映画は好きだ。


現代の社会問題を描いた作品が多いと感じる昨今だが、今作はそのような作品群とは打って変わって、良くも
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二ノ国(2019年製作の映画)

1.5

これは…ちょっと酷い。


まず作画。アニメ映画であるにもかかわらず、あんなにキャラの動かし方が下手な作品は初めて観た。所々作画崩壊してるし。

演出も良くない。なんであんなにアングルが一辺倒なんだ
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千年女優(2001年製作の映画)

4.6

どこまでが本当でどこからが嘘なのか分からなくなりそうだが、その境目を見極めようとする作業を非常に楽しめた映画だった。


映像制作会社社長である立花が大事に保管していた鍵が渡し船となり、引退していた大
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.5

まさかこんなに真実に迫るような語り口の物語がフィクションだとは思わなくて、それを知ったときは心底驚いた。

主人公は櫂直(かいただし)。まさに数学で戦った男。
時は1933年。海軍では新戦艦を何にする
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天気の子(2019年製作の映画)

5.0

斬新な作品だった。
「天気」と「人の出会いと別れ」を絡めて1つの物語を作ろうとする人はあまりいないんじゃないのか。



新海誠監督作品に共通する要素の一つとして「リアルな映像表現」があるが、今作では
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.9

前作の『トイ・ストーリー3』を観たときはまだ中学生だったが、そのときは、続編が作られることなど正直考えられなかった。完璧な終わり方だったからだ。
だから、『トイ・ストーリー4』が何のために作られるのか
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ベン・イズ・バック(2018年製作の映画)

3.9

主演のルーカス・ヘッジズは、監督・脚本・製作のピーター・ヘッジズ( 『ギルバレート・グレイブ』の脚本家)の息子ということを知って少し驚いた。


薬物中毒の若者ベン(ルーカス・ヘッジズ)と彼を諦めない
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東京物語(1953年製作の映画)

4.2

この映画を観ると、自分と家族の関係について考えずにはいられない。


来年、私は社会人になる。私が入社する予定の会社は全国転勤アリで、どこで働くことになるか全くわからない。北は北海道から、南は熊本まで
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COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

4.3

ポーランド映画ながら、アカデミー賞3部門にノミネートされた作品だ。


冷戦も、国も、スターリンも、二人の愛を終わらせることはできない。


主人公二人は私が観てきたどんな映画よりも、本能で愛し合う。
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.2

こんな映画が日本で作られること自体驚き。


主人公の1人が生粋の日本人でないのは、彼女の視点からの方が日本の問題をより俯瞰的に見られるからなのか。


国家の秘密を暴こうとする記者と、国家の秘密を守
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