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ホテル・ルワンダのKotaのレビュー・感想・評価

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)
3.7
“部屋がいっぱいだと言われた時は、必ずいつも空きがある。”

1994年ルワンダのツチ族とフツ族の内戦により全人口の10-20%が虐殺された中で、四つ星ホテルに1200人以上を匿い入れ救ったホテルマネージャーの実話に基づく話。

またもや歴史の一部を映画から学ぶことができた。自分が生まれた時代にこんな悲惨な事が起こっていたなんて全く知らなかったし、それを「怖いね」って言ってただ観ている自分が情けなく思えた。この映画の中ではルワンダ人を“救う余裕がない”として白人だけ助ける欧米諸国にイライラさせられるけど、自分も結局そっち側の人間なんだよね。実際現地で活動していた国連軍や赤十字の人たちがとんでもなくカッコよかった。

ドンチードルは“アベンジャーズ”や、コメディ映画の印象が強かったから、この演技にはアカデミー主演男優賞ノミネートも納得。ホアキンフェニックス、ジャンレノなど脇役も謎にいちいち豪華。上部に記載した最後のセリフはホテルの事だけでなく、避難キャンプや避難バス、そして人間の心の狭さの暗喩なんだろうな。
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