Kota

神さま聞いてる?これが私の生きる道?!のKotaのレビュー・感想・評価

3.6
“神様、そこにいますか?”

“スウィート17モンスター”のケリー・フレモン監督が次に手がけたのは、アメリカの有名作家ジュディー・ブルームの同名小説の映像化。70年代のアメリカを舞台に、12歳のマーガレット目線での思春期の始まりと価値観の構築をユーモアを交えて描く。

時代背景が70年代なこともあり、“ヘアスプレー”や“ストレンジャー・シングス”のようなレトロな風景や服装が可愛い。母親役にレイチェル・マクアダムス、祖母役にキャシー・ベイツと脇を抱える女優たちも豪華で、監督お得意のクスッと笑えるカットぶつ切りも顕在。親の宗教の違いに挟まれ神の存在に悩む傍らで、自分の体の変化への焦りを神に懇願するところがシュール。原作のストーリーが良い事もあるけれど、最後まで爽やかに駆け抜ける作品だった。
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