玉生洋一

ハウルの動く城の玉生洋一のネタバレレビュー・内容・結末

ハウルの動く城(2004年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

何度見ても、すべての経緯はよく理解できないのだが
動く城の面白さと、各人物の魅力を存分に堪能できる映画。

アクションシーンも見応えがあるが、
なんといっても一番の緊張感、独特の怖さを誇るのが
陽光の中、王宮に向かうシーン。
「どうなってしまうのか」とドキドキしつつ
美しい画面を見ながら固唾を飲んでしまう。

(1)「序盤ではさまざまな攻撃を敵から受ける弱い主人公」
(2)「クライマックスではその敵をやっつける(または一矢報いる)」
というのが物語のよくあるパターンだが、
この作品には(2)がまったくないので
(2)を期待しつつ見ていると物足りない後味になってしまうのは
いたしかたないかもしれない。

どこでもドア的な「動く城」のしくみがとても魅力的。
現実でも、すべての家のドアにあの機能がつけば幸せなのに。

原作を読みたいと思いつつまだ読んでいない。

初見時には主役2人の声に少し違和感があったが
今ではしっくりくる。
僕個人の視聴前の想像と少し違っていただけで、
その人物の声として一貫した声でちゃんと演じられている
ということなのだろう。

※2021.4 金ロー。本編ノーカット。