れれれざうるす

トーチソング・トリロジーのれれれざうるすのレビュー・感想・評価

トーチソング・トリロジー(1988年製作の映画)
5.0
大好き。ボッロボロに泣いた。どんなホモ映画もWelcomeですがやっぱりこれは頭何個も抜きん出た良作だと思います。
ハーヴェイ・ファイアスタインの半自伝映画であり、主演も脚本も務める。

女装してゲイバーで働く中年男が主人公。十数年に渡る物語。
もうメッセージも名言も多すぎて何も書けません!とりあえず観てとしか!観て損することは1000%ないので!
「ゲイがいる限りゲイ映画は作られる」
主演のハーヴェイの言葉ですが彼は撮影中、恋人のアラン役の彼に本当に恋してたみたいです。だからこそのあの演技…!
ゲイ映画にゲイ監督が多い理由も音声解説でやっとわかった!
ただの同性愛映画ってだけでなく、家族についても考えさせられる。血の繋がりがなくとも本当の家族だし、血の繋がりがあっても根本から理解してくれる訳じゃない。母との喧嘩シーンで涙腺爆発しました…。

偶然にも撮影数日前に近所のゲイが殺されたらしく、その付近での撮影中は何度も絡まれたそう。怖すぎる。ホモフォビアはいつの時代にもいるよね…。
設定を少し昔にしたのは、まだエイズ問題がない時代を描きたかったらしい。(エイズを取り上げないと批判されるだとか…)
決して暗い映画ではなく、明るく自分に正直に生きていく姿を見て元気をもらえる作品なので、あまり構えずに観賞出来ると思います。
(余韻でも泣いたけどw)

最近のLGBT映画では、やたらと映像美だとか芸術性に頼りすぎてる感が否めないんですけど、本作はただただ素晴らしい人間ドラマの方を堪能出来るので是非皆様にも観ていただきたい!(もちろん最近のも良さはありますよ!)
ネタバレ表示にしてめっちゃ書き殴りたいけど知ってもらうためにはまず宣伝!
はぁ…良すぎる映画って言葉に出来ない…(その理由でブロークバックマウンテンのレビュー書けない!笑)