OB

ラ・マンチャの男のOBのレビュー・感想・評価

ラ・マンチャの男(1972年製作の映画)
4.5
仮に今後の人生でミュージカルは3本しか観れなくなったとしたら・・サウンドオブミュージック、ウエストサイドストーリー、後1本はこれ。

ドン・キホーテと名乗る老人の空想冒険活劇(有名な風車への戦いとか)。
始めは、単なる狂った老人の戯言だと周囲の人々は小バカにし、我々見る側も同じ感情で見進めることになる。

しかし次第に、本当に狂っているのは、その老人ではなく、それをバカにしていた人々(観ている我々も含めて)の方だということに皆が気付いていく。

ソフィア・ローレン演じるアルドンザ(いや、ダルシネイア)がそれを象徴的に体現する。

人生で最も狂った行いは、あるべき姿に向かって挑戦しないこと。
主題歌曲「見果てぬ夢」はミュージカルナンバー史上最高だと信じて疑わない。


最近のミュージカルの様な派手さは無く少々とっつきにくいですが、最後まで見る事で深い感動が得られることは保証します。
OB

OB