このレビューはネタバレを含みます
300人以上を殺害したとされる実在の殺人鬼 ヘンリー・リー・ルーカスをモデルにした作品。
ドキュメンタリーってほどドキュメンタリータッチで撮ってる訳でも無いし、特に盛り上げるつもりも無く、ひたすら淡々と人が殺されていく不思議。
ヘンリーの中に衝動らしきものも見えないし、平気で殺してもレイプは許さん! という不条理も不条理らしくは見えない。
殺すのは女性が多そうで、ベッキーにキスされても口を拭うとか、迫られても服を直すとか、女性(母親)に対する嫌悪感があるのかも知れない。
(実在のヘンリーも売春婦の母親から、女装をさせられたり、客との性行為を強制的に見せられたりしており、その後、母親を殺害したらしい)
狙いがさっぱり解らないが、今作がほぼデビュー作らしい マイケル・ルーカー の存在感は恐い。