エリオット

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗のエリオットのレビュー・感想・評価

4.5
「七人の無頼漢」と超対照的な、こってりたっぷりお腹いっぱいのマカロニ(スパゲッティ)ウエスタン。

対決する者同士が相対してから実際に弾を撃つまでこれほど長い西部劇はない。
でも個人的にこの世界は大好き。

「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」で評価を受け高額の予算も取れたセルジオ・レオーネが、嬉々としてわざわざ大作を撮っている様子。ブルーレイの特典インタビューでイーストウッドが自分ならバサバサ切ってもっと短い作品にする、セルジオ・レオーネは巨匠の仲間入りをしたかったんだと思うといった趣旨の発言をしていたのが興味深かった。

UGLY(卑劣漢という訳でいいのかなあ?)なイーライ・ウォラックの人間臭さ、可笑しみと絡むことによってクールで孤高なイーストウッドやリー・ヴァン・クリーフにもそういうところがちょこちょこ顔を出すところがいい。
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