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大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]のmayumayuのレビュー・感想・評価

3.0
赤面疱瘡という若年男性だけがかかる感染症が猛威を奮い、男性が女性の1/4の人口となった江戸時代家光公の時代。女性が将軍や大名職を継ぎ、外国にそれがわからないように鎖国。記録上は男名で歴史は紡がれていった。よって大奥は男性が集う場所に。

これは五代綱吉時代。
綱吉(菅野美穂)と右衛門佐(堺雅人)のお話。菅野さんと堺さんが出会った作品だと聞きました。
そうだなぁ、これはもう綱吉の苦悩のお話なんですよね。陰謀渦巻く江戸城での閉じこもった暮らしの中、唯一、無償の愛を感じられる、父桂昌院(西田俊行)に応えようとしながら、側に人がいる中で世継ぎをひたすら望まれる‥
いや、菅野美穂さんは熱演でした。気性が激しく、信じられる関係を求めて情緒不安定なヒロインをよく演じていたけど、まるで吉原の映画「さくらん」を見ているような場面が続くんです。まぁ綱吉編はそういう話なんですけど、この映画単品で見た人にはどうなんだろう。原作はもう少し、歴史やそれぞれの人間の背景を感じられるんですけどねー。
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