破滅のための服従か、生存のための反乱か。
あのチャーチルが「ナポレオン以来の戦術家」と評するほど、連合軍に恐れられたドイツの軍人、″砂漠の狐″ ロンメル将軍。その将軍の死に隠された秘密。
第二次大戦下。アフリカ戦線を指揮するロンメル将軍だったが、味方は明らかに劣勢。無謀な戦いは全滅を意味する。しかしヒトラー総統からの返信は、
「撤退はない。勝利か死だ」
高まる総統への不信。しかし軍人にとって命令は絶対。苦悩するロンメルが取った答えとは…
タイトルから、苛烈な戦争映画を想像していましたが、ちょっと切ないお話です。軍人として、父として。そして夫としての、ロンメル将軍の選択。
ヒトラー総統のヒステリックで激烈な演技が良かったです。劣勢であるドイツ軍。その状況下での彼の焦燥感が的確に表現されていたと思います。あるいは愚かさを。
「英国人が愛するのはロンドンだけ。だから破壊してやるのだ。」
世界大戦、ヒトラーが勝利しなくてほんとに良かった。