チョマサ

ストリート・オブ・ファイヤーのチョマサのレビュー・感想・評価

3.5
9/15
渡部幻さんがツイッターでこの映画のことを書いてて、それが切っ掛けで観に行った。それよりも前にこの映画を知ったのは、タマフルのポッドキャストで配信してた『放課後DA★話』だった。

たしか漫画『BECK』の実写映画が公開されて、町山さんと『BECK』について語っていた。それとロックとは何か?とかロックと映画のことを語った回。その中で『ストリート・オブ・ファイヤー』が出て名前だけ覚えていた。今になってカルト映画だったのを知ってちょっとビックリしてる。

初めてみた感想は、なんというか......チグハグな印象。
気になったのが、ダイアン・レイン演じるエレンの80年代感あふれるポップスと、登場人物の50年代風の服装と街並、そして物語の短さ。
エレンの曲は、スクール・ウォーズのHEROみたいな曲でドラムの音がロックじゃないし、登場人物たちの50年代風のファッションと会ってなくて変に見える。
物語が短いと感じるのは、90分くらいの尺もあるけど、映像の情報量に対して物語が単調なのが気になったんだと思う。昔の西部劇オマージュだろうけど物足りなかった。レイヴンとの対決も、ウィレム・デフォーは服が似合ってるのになぜかカッコ悪いし、レイヴンが弱く見えて盛り上がらなかったのもある。

それでも面白かったし好きなんだけど、要素が食い違ってそこが気になった。疾風みたいな音と一緒に黒い波が走るような場面転換の映像、暗闇にネオンが輝く、寂れた街並みと工場の夜景がカッコいい。だから映像はよかった。音楽もいいし、音響も迫力があって映画館で観ると楽しい映画だった。
チョマサ

チョマサ