葬式であることが発覚するところまでが一番面白かった。そのあとはあんまり面白くなかった。テーマになってる弁護士のアイデンティティー喪失の話が、弁護士があまりに空っぽ過ぎてつまらなく、依頼者の家族とボクサーの過去の話のほうが良かった。
殺人犯の息子と在日韓国人という点は異なるが、ボクサーと弁護士がお互いに差別された人生を歩んでるのは分かるんだけど、弁護士のほうは家庭不和とかテレビのヘイトスピーチ特集とか義理の父母の話とか、書き方は悪いかもしれないけど、ボクサーに比べて描写が弱くてつまらなかった。
メインの話がつまらなくて、改変しようにもテーマと直結する部分だから難しかったのかなと思った。原作は読んでない。
寒色の映像とロケーションが邦画であんまり見ない場所だったり凝ってるのは良かったし、こういうテーマの邦画は珍しいから、挑戦的とも思うからいいとは思う。
