チョマサ

シン・仮面ライダーのチョマサのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
2.0
つまらなかった。
映像やアクションも良かったし、破綻してるところがないから失敗作じゃないと思うけど、すごい瞬間もなくて凡作だと思った。
2年くらいの時間をかけて、これだけのキャスト・スタッフを集めて、出来上がったのがこれだとなんだかなと。

登場人物が立ちっぱなしで長々喋ってる場面が多くてだるい。
キャシャーンみたいって感想を見たけど、たぶんこのことを言ってたんだと思う。
アクションはあるし、引いた長回しで撮ってるわけじゃないんだけど、あの感情が抜けた演技で長々話されると退屈する。

他に悪いと思った点を挙げると

・ケイとサソリオーグの英単語だけ流暢になる話し方。
ギャグなんだろうけど、変な話し方してる人にしか見えない。ケイはロボット?だからまだ機械音声とかそういうことかと思うけど、サソリオーグはなんでカヨコ・アン・パタースンみたいにしたんだろう。

・出てくる人間がみんな熱を抜いた演技をしてるから、個人的にイチローとの戦いまで盛り上がる場面がなかった。手塚とおると一文字隼人はマシで、イチロー役の森山未來の動作が尋常じゃない強さを感じさせてよかった。

・ショッカーと戦う理由は出てくるけど、ショッカーと本気で戦ってやると感じられる瞬間がなかったと思う。本郷も家族のこととかルリ子のこととかショッカーと戦う決定的な理由は描かれるけど、みんな演技の熱がなさ過ぎて本当にそう思ってるか信じられなかった。

・本郷の父親の回想場面も、誰が警官と犯人を演じてるか後から知ると、主観映像にしても、せめて誰か分かるように撮ればいいのにと思った。シンウルトラマンの益岡徹もそうだけど、出してるならちゃんと出せよと。カメオ出演にしてもひどいと思う。

・ショッカーも悪の組織のわりに、人を襲ったりとか悪いことをしてる具体的な場面がないから、悪い組織なんだろうけど説得力が少ないと思う。

・コーラスの入った音楽も合ってなかった。鷺巣詩郎じゃないのか。
チョマサ

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