たぬき

別離のたぬきのレビュー・感想・評価

別離(2011年製作の映画)
4.0
遠い国の遠い宗教観の人たちの話だけど、両親の離婚に振り回される子どもとか、重たいお荷物な要介護親の存在とか、ある人にはあるんだけど仕事ない人にはまじでないとか、一つ一つの問題は日本でも他人事じゃなくて、イラン映画?観たことないなーって観始めた割にはリアルにハラハラ。
なんで嘘ついちゃうのよそこで!ああ、そんなのあのとき本当のことを言っていれば…って思うんだけど、観てる側のそれってやっぱり後の祭りで、咄嗟に嘘つく時ってこんなかもね実際…と二回目を鑑賞しながら何かを思い出す自分…。

とまあ泥沼的なんだけど、伏線がキレーに回収され無駄がないし、わかりやすい。頭悪いからあんまり凝った伏線とか苦手だけど、そんな私でもあれもこれも伏線だったのか!ってわかるくらい整理整頓された感じ?関心してしまった(笑)
笑うといえば、コーランに誓う件ね!宗教というのは私の想像のレベルを遥かに超えているのだな…と少し反省…。

ちなみに、この年に外国語賞ノミネートされたもう一作品『ぼくたちのムッシュラザール』もまた別の社会問題を扱ってて面白いので要鑑賞。
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