逃げるし恥だし役立たず

バード・オン・ワイヤーの逃げるし恥だし役立たずのレビュー・感想・評価

バード・オン・ワイヤー(1990年製作の映画)
2.5
麻薬事件の証人になり自分の命を守るため死んだことになっていたリック・ジャーミン(メル・ギブソン)がFBI捜査官の裏切りで彼の証言で捕らえられた男達に追われるはめに、元恋人で女性弁護士のマリアン(ゴールディ・ホーン)と15年ぶりに再会した事から始まるドタバタのコメディ逃亡劇。
サスペンスタッチな割に脚本が甘い上に緊迫感が足りず、何故ユニヴァーサル映画創立75周年記念作品として制作されたのか理解に苦しむおバカB級映画。軽いキャラ設定で主演二人の軽い演技にジョン・バダムの軽い演出、相乗効果により途轍もなく軽〜い映画に仕上がっている。ノリノリのメル・ギブソン(34歳)に、ゴールディ・ホーンがキャーキャー叫びながら色々と見せてくれるのだが、彼女のスカートの中より当時の御年45歳には驚嘆である。
今更に観る価値があるかと問われると回答に苦しむのだが、『リーサル・ウェポン』の当時の唯一無二のニューヒーローと天才コメディエンヌのゴールデンコンビを本作で懐かしんでいただきたい。