Ryoko

その時の人達~有故、大統領~/ユゴ 大統領有故のRyokoのレビュー・感想・評価

3.6
朴槿恵大統領の父親である朴正煕大統領は、1979年のある晩、宴会の席にて自らの側近であった情報部長の男に暗殺される。
クーデター目的か怨恨か、動機は未だ謎に包まれているという。
映画は事件が起こった一夜を描いている。
大統領以外にも警護室長や警護官など沢山殺されていて明らかにやり口は残虐。血の海。しかし、事件前後の犯人の男の様子はびっくりするほど普通。緊張感というものがないのだ。「あー腹立つ、じゃ殺すか、殺したよ、結局犯人が何をしたかったかよくわからない。
映画の幕開けと幕引きに流れるナレーションが淡々として皮肉交じりの口調で印象的だった。「お偉いさん達が殺しあってるよ、もう勝手にやっててくれよ」という冷めきった国民の声にも感じられる。
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