独り言

ティファニーで朝食をの独り言のネタバレレビュー・内容・結末

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

初オードリー作品。(ローママイフェアレディはチラ見)

有名なティファニーのウィンドウ前の導入部分以外全く知らない状態で見たので、正直こんな話だとは思わずに鑑賞。

オードリーヘップバーンが可愛い。だからこそ、ミスキャストすぎる。
ジゴレットのような存在なのに全くそう見えない。「化粧室に行くだけで50ドル貰える」というはっきりとした娼婦のようなセリフの意味が最後までうまく理解、想像できないほど、色気がない。
(アリーマイラブの言葉を借りるならオードリーでは修道女的すぎる)
脚本はどちらかといえば襞感覚のある大人な話なのに、皮肉なほどにチャーミングでとても30には見えないオードリーのせいで台無しになっている。
田舎で孤児をし十代で育ての親と結婚して自分と兄弟ほどの継子供たちを育て、そこを逃げ出してその日暮らしで投げやりな生活の中で戦地の兄と暮らすことだけを頼りに生きる女…には到底見えなかった。
やはりローマの休日よろしく、不幸の似合わないかわいらしい世間知らずのお嬢さんに見えてしまう。
それだけでこの映画は破綻している。

列車を見送るシーンやラストのタクシー内のやりとりが、繊細で機微のある演技ができる女優さんだったらもっと深みのある話になっただろうと思ってしまった。(それだけで4点以上の作品になったとおもう。オードリーヘップバーンの演技は初めてまともに見たけど大味すぎ。)

オードリーも見てるだけはお洒落で眼福だし、脚本もムーンリバーも、かなり自分の好みだっただけに、とてもモヤモヤした。

逆にローマの休日はドンピシャで彼女しかできないだろうなとおもった。

※追記
後で知ったが、原作者のカポーティはマリリンモンロー主演で打診され製作許可を出したのに、もう娼婦役はやりたくないと断られた結果オードリーになったらしく、不満で見もしなかったとか。
めちゃくちゃカポーティに同意&モンローなら納得。
モンローならシリアスとコミカルのキャラクターの塩梅がめちゃくちゃ良かっただろうし、モンローにとっても良いステップアップになったろうに残念極まりない…。

ストーリーは絶対的に好きだったので、これを知ってますます原作を読みたくなった。
独り言

独り言