このレビューはネタバレを含みます
シンガーソングライターのあがた森魚が製作・脚本・監督・主演・音楽を務めた青春映画。
昭和。四畳半一間。貧乏。
冴えないイラストレーターである一郎は彼女と同居しても結婚できない。
生きていくことの厳しさや虚しさがセピア色の画面を通して伝わってくる。
棒読みの台詞が若者たちの未熟さを表していて身近に感じる。
久しぶりに聞く『赤色エレジー』は森魚の泣き節にホロリとさせる。
冒頭のシーンで動く大瀧詠一が見れるのは貴重。やっぱりラム酒より日本酒だよね。
社長役の岡本喜八が海岸沿いのデスクに座っている。前衛的でATGぽいのが良い。
緑魔子と桃井かおりがいつもと違うイメージで笑顔が印象的。可愛い。
https://youtu.be/krzBMUpPWDQ