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ひなぎくのbrianのレビュー・感想・評価

ひなぎく(1966年製作の映画)
4.5
ふたりのマリエが自由気ままに楽しく過ごすガールズムービー👭

とにかくよく料理を食べてよく酒を飲む🥘🍷
色気よりも食い気と言ったところか。
上映開始時間が午後6時過ぎなので、空きっ腹で鑑賞するとお腹ぐーぐー🤤ハラヘリ

ストーリーは無きに等しい。映像と音楽の数珠つなぎで展開が早いから退屈しない。前衛的かつサイケデリックでポップに溢れていて目と耳で楽しませてくれた。
マリエたちの黒いアイシャドウはサイレント映画の女優そのものであり、社交場のダンスシーンで流れるラグタイムはアメリカ文化を意識しながら憧れているチェコ人の気持ちの現れではないだろうか。

しかし、"巨大な化け物"が爆発して全てを木っ端微塵に潰してしまう。美味しい料理も素敵なダンスも女の子たちの笑い声も。
コメディからシリアス、空想から現実への変化が恐ろしい。

初めてのヒティロヴァ作品。
女性らしい細やかな演出と国家に対する痛烈な風刺を効かせている。この「ひなきく」が発禁処分を受けて活動を停止されても信念を貫き通す姿に頭が下がる思いである。


「ひなぎく」(1966)🌼
https://youtu.be/O2do2h-_mBI?si=lv9zCr2tDFsGobJJ

https://kyoto-minamikaikan.jp/movie/26693/
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