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ブレードランナー ファイナル・カットのbrianのレビュー・感想・評価

4.0
2019年、ロサンゼルスを舞台に謀反を起こした人造人間(レプリカント)を追う特捜刑事(ブレードランナー)の姿を描いた近未来SF映画。

暑い時には史実に基づいた真面目な映画を考えて鑑賞する気力が恥ずかしながらない。映像と音楽で楽しめる作品を探していたら丁度NHKBSで放送されていたので鑑賞してみた。

こういう現実逃避できる世界観を望んでいたのよね。
とあるアジアの雑多な雰囲気に日本語のイルミネーションが目を引く。インドの太鼓タブラーも聞こえてくる。
雨傘が目立ち降りしきる雨粒が良いアクセントでストーリーの後半へと受け継ぐ演出も秀逸。

主演のハリソン・フォードが場面ごとにグラスを片手に飲むシーン。寡黙であまり感情を表に出さないから余計に格好良さが目立っていた。

敵役のルトガー・ハウアーは知的で反逆精神丸出しの人造人間を怪演。最期は暗闇で呟く姿に悲哀を感じさせた。技術が進歩していく中での犠牲者だ。

音楽は「炎のランナー」を手がけたヴァンゲリスが担当。シンセサイザーのシンプルで美しい旋律が印象的で作品に深みを与えている。


「ブレードランナー ファイナル・カット」予告編
https://youtu.be/UNILYK8zIfg
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