恋どろぼうの作法。
お久しぶりの名作巡りの旅です。
1966年日本公開作はこちらで最後。
ウイリアム・ワイラー&オードリー・ヘップバーンの『ローマの休日』コンビによるラブコメ。
凄腕の贋作作家である父が作ったビーナス像を巡って、オードリーが大奮闘するお話。
なんとなく赤川次郎の小説のような世界観。
というか、20年遅れくらいであっちが影響を受けたのかな。
基本コメディなので、オードリーと、恋のお相手のピーター・オトゥールとの軽妙な掛け合いが楽しい。
惚れた女性のために骨を折る(巻き込まれる)のは男の甲斐性。
オードリーも安定の可愛らしさ。衣装は例によってジバンシーです。
まったく現実的ではないストーリーで、特に語るべきことも多くないのだけど、こういうのは童心に戻ってワクワクしながら見るのが正解だと思う。ある日自分も、こういうお洒落な事件に巻き込まれてしまうかも?と思っていた子供の頃のように。
オードリーファンで未見の方はぜひ。
名作巡りの旅 次回『夕陽のガンマン』