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おしゃれ泥棒のcのレビュー・感想・評価

おしゃれ泥棒(1966年製作の映画)
3.6
この映画は高校生の時に好きでそれ以来の観賞、この世界観好き。
ジャケット見ると、ヘップバーンの映画!という雰囲気なんですが、いえいえ、ピーター・オトゥールと!オードリー・ヘップバーン コンビの映画です!
2人がお互いを輝かせあってる感じなんです。
撮影中2人はとっても仲が良く、ピーターが終始ヘップバーンを笑わせていたそうで、だからなのか!
2人の相性の良さが滲み出ていて、抜け感と掛け合い、距離感が抜群にいいんです。


、、、この映画はピーター・オトゥールの魅力が本当素晴らしい。
当時、ピーター34歳、ヘップバーン37歳。
ヘップバーンは「ローマの休日」の時の様な初々しい輝きから離れ、熟女になってきていて、ピーターが精悍で魅力的に感じました。
ピーター演じるサイモンは、ローマの休日のグレゴリーペック演じた記者ジョーと似 ているよう。
根っからの紳士でなく、軽い独身男で女性の扱いちょっと横柄で雑なんだけど、なんだかんだで彼女の希望を叶えてあげようとする真面目な誠実さも見える。ヘップバーンとのその掛け合いは面白く息が合っていて100点。

あと、ウイリアム・ワイラー監督は小物使いが上手いなーと。
ヒッチコック、ブーメラン、双眼鏡付き眼鏡、うるさい警報装置、カルティエのring、紫の螺旋階段
それに、音楽が軽快で上品。ジョン・ウイリアムズだと初めて知りました。

贋作制作の父と、止めようとする娘の話で、コメディとお洒落な世界観楽しめます。
たくさんのヘップバーンの映画の中での好みは人によって分かれるかなと思いますが、この映画、私は楽しい気分になるので好きなヘップバーン作品の上位です。
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