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居酒屋兆治のcのレビュー・感想・評価

居酒屋兆治(1983年製作の映画)
3.3
まさか最後まで観ちゃうなんて自分でも思いもよらず。
高倉健と、大原麗子は一度観てみたかったのでチラッと観るつもりが、自分が想像してた世界観と違っていて面白い・・・
大原麗子演じる、さよの壊れっぷりがえげつなさ過ぎて・・・
ひどい、あかんやろと常に危険女の警報が鳴りっぱなしで気になってしょうがないのは、女の壊れ方の描き方が上手いから。
原作 も脚本も女性だと知って合点がいってしまった。

夜になると元彼に無言電話をかけてしまう。
酒びたりになって 水商売に身を置く。
好きでもない男で気を紛らわす。
自分に幼い子供がいようが関係なく悲恋に酔いしれ本能のまま突っ走る。
さよひどかった。
ここまで完全に壊れた女はそうやたらはいないけど、でもあるなーと、いるなと。

煮え切らない男だと絡まれていた健さん。
確かにそう。真面目で 無口誠実なんだろうけど変に優しくて煮え切らないという見方も多いに分かる。
特にさよからしたら未練が断ち切れない、そこを自分で断ち切る強い女でもないさよ。美人だから見れるけど、未練たらしすぎるし、子供が可哀想で仕方がない。
でもこの映画は子供の存在感がない映画でした。


対して加藤登紀子の安定感抜群な女性。こっちの様な奥さんになりたい。さよみたいな女は勘弁して欲しい。ほんと負のオーラすごくて身震いしてしまうほど。
健さんの煮え切らない、よく言えば余計な事は一切口を開かない対人関係術、うーーーーん。本人は楽なのかな?耐え忍ぶ昭和体質?
素直にかっこいいと共感出来ないんだなぁ。
だからなんか違和感感じちゃうのかな。そのとどめが最後の独り言。
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