「霧の中の風景」に続いて、テオ・アンゲロプロス監督の作品を鑑賞。
霧の中〜と打って変わって、と言うよりむしろ、こちらの社会派なテイストこそが、アンゲロプロス監督の本領なのでしょうか。
川を挟んでの結婚式、そしてラストシーン。
ここでも、霧の中〜同様、長回しの静止シーンが出てきます。
ラストシーンは、美しさもさる事ながら、その示唆しているであろうメッセージや願いのようなものを自分なりに感じ、圧倒されました。
国境には、その国境ごと、また一人一人に、ドラマ(大抵の場合は哀しいドラマ)があるのだと思い知らされました。
普段それを意識せずに生きていられるこの国は、恵まれた平和な国なのでしょうね。
暫く、アンゲロプロス監督の作品を追ってみたくなりました。