こうのとり、たちずさんでの作品情報・感想・評価

「こうのとり、たちずさんで」に投稿された感想・評価

y

yの感想・評価

4.8
いい映画。

タルコフスキーを比較に出す人がいるけど、タルコフスキーは演者泣かせというか、監督の知的アピールや色々とセルフィッシュさ?(日本語で適切な言葉がわからない)を感じてしまうことも。
アンゲロプロス監督は、全くそう思わないので違うと思う。メッセージ性を感じる。
長回しが似てるだけ?
演者も演じがいがあるだろうなと思った。
映画館で熟睡したのは10年位前か、以来久しぶりに。マルチェロ・マストロヤンニが失踪する理由と後に出会う夫人との邂逅がどんな意味があったのか、やはり分からないまま。『永遠と一日』に何かがどこかで繋がっているのだろうと自らを納得させて無理やり見続けるw。
タビ

タビの感想・評価

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この映画は観る人を選ぶ映画だと思う。

当時の世界情勢、難民や国境、民族、宗教などの問題を知っておかないとダメだと思う。知っていると心にグッと来るんだろうなぁ。
映像は綺麗で独特の世界観だし、全体に詩的な雰囲気をまとっている。

淡々として小難しいよぅ😵
分かんないよー。時々早送りしたし(余計分からなくなった😭)
国境の概念、何となく分かるけど本当には分からん。だって日本は島国で国境は海やし。線一本で国を分けるってなぁ。自分事ではないので遠い世界の話し😖

私は映画に選ばれなかった人やと思う。
なので点数付けれず😅
ジャンヌ・モローは相変わらず綺麗です。
マルチェロ・マストロヤンニは渋いです。
現実と虚構の入り組む、悲劇。
私的さが増しているのは確かに。
なんと言ってもラスト
Mitsunoir

Mitsunoirの感想・評価

4.6
監督自身はこの映画のテーマを追放と語っている。まぁその辺にはあまり踏み込むつもりはなくて、とにかくあの長回しでのトラッキング、パン、ズームとか撮影が本当に感動的。全体的にセリフは少なく会話のシーンで人物によるようなことはしない。
私たちは何か人物の感情や特定の状況とか言ったものに突き動かされるのでなく、カットを割らずパンやトラッキングで一つの連続した空間として現前したあの世界そのものが放つ生々しさに他ならない。そしてあの構図。情動とかカット繋ぎとかで効率的な見せ方をしてるのでなく、あの空間の中をさまようように時間的重さとともに何かに出会う。なんでこんなことができてしまうのか。話の意味が対してわかってるわけでもないのにラストのカットは泣きそうになった。
いや、いいのだが悪い時のルベツキ的カメラワークが散見される
ラストカットはもちろん大好きです
ダンスシーンはどれもいいしラストとか主人公が橋を走るシーンもいい。
河と橋の使い方が上手い。
hk

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大体見てきたけど、アンゲロプロスは本当に、移動物ばっかりだね。
「アレクサンダー大王」くらいかも、ずっとおんなじ場所から動かないのは。
ryom

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4.0
あの結婚式シーン後、婿がいる事が分かったディレクターの、夜の橋のドリー疾走シーンも好き。
海

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4.7
国境。追放。愛と生と死と。洗練されたひとびとの果てしない感情。

国境も追放も本当の意味で理解しようとしても難しいことだった。私はあんなにはっきりと、線で作られた国境を知らないし、アンゲロプロスがほかの映画にも何度も登場させる「黄色いレインコートの人たち」も、教わるまでどんなひとたちなのか知らなかった。
それでも、結婚式のシーンもラストシーンも、言葉のないのにこんなに確かな想いを伝える。
悲しみ。苦しみ。強い意志。それは言葉や瞳でもなく、ひとびとの佇まいにだけ表れる。
絶対に忘れられないだろう場面は幾つもあって、そのすべてが生まれたままの肌色の感情を刻んでいるんだろうな。

ビートルズの「レット・イット・ビー」を歌う場面は温かくて大好きだった。藁や凧についてお話をする場面も大好きだった。そこに国境はなかった。人々を隔てるものなんて何一つなかった。


いつか、あと十年とか、もっと大人になった時、もう一度この映画を観たいなと思う。「ユリシーズの瞳」もそうだし、「エレニの旅」もそう、もっとたくさん生きたその時に、もう一度この映画に帰ってこられたら、今よりも近づける気がする。

2018/4/6

久しぶりにアンゲロプロス監督の映画を観た。「永遠の一日」がほんとうに毎日のように思い返すような大好きで大切に感じる映画になってくれて、一本ずつゆっくり、全部観れたらいいなあ。何せ長いので、なかなか「よし今週は!」って勇気が出ないけど、ゆっくり観ていこう。
そしてこの映画で実ははじめて、「黄色いレインコートの人たち」の正体を知った。
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