美と悲劇。
主演のナスターシャはもちろんだけど、画面がずっと美しい。
衣装、美術、自然の風景と、19世紀末の再現が緻密でお金をかけたのが伝わってくる。農作業や酪農のシーンもとても雰囲気が出てて良い。
運命に翻弄される美少女テスのお話。
なんとも理不尽で美しさがアダとなる。
しかしテスは芯が強く、愛の為に生きた。
宗教が全然救いになってなくて、むしろ人々の行動や思想に弊害を起こしてるという矛盾した社会が映される。
それだけにラストのストーンヘンジでの霧の儚さと朝日の場面は、色んな意味が含まれているようで余計に美しかった。
冒頭シャロンに捧ぐ、と出てくるのは当初テス役はポランスキーの妻シャロン・テートが演じる予定だったらしく…
ナスターシャとの関係も色々噂されてるし私生活に問題あり過ぎロリコン監督だけど才能豊かな人であることは確か。