モールス

リトル・ブッダのモールスのレビュー・感想・評価

リトル・ブッダ(1993年製作の映画)
3.0
日本の仏教とは違い、大陸の仏教は色彩豊かです。それは山深いところにある寺や像を見つけやすくするのが理由だそうです。そこのところをベルトルッチ監督は巧みに利用して、色彩豊かな作品にしてるところは素晴らしいの一言です。
ストーリーの主幹はラマ教という仏教の創始者であるシッダルータ王子の生まれ変わりを探し出すことでした。輪廻転生を前提に制作されてるわけですが、堅苦しくもなく骨太のファンタジーになってます。その生まれ変わりを子供にしてるところも効果抜群です。キアヌ・リーブスという絶妙なキャスティングも相乗効果として活かされてました。仏教に馴染みの無い西欧人にとっては、キアヌの神秘的な雰囲気は絵的に仏教を理解する材料になったはずです。
巨匠ベルトルッチ監督の手腕には舌を巻くばかりです。
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