「リオ・ブラボー」「エル・ドラド」「リオ・ロボ」で三部作だというのは知っていたけれど、この「リオ・ロボ」だけ見る機会がなかった。今回、ようやく鑑賞。前半の列車強盗場面は迫力があり、その後の追跡劇もサスペンスフル。正直この映画はここのパートが、もっとも面白かった。中盤から普通の西部劇になって、ここからもけっこう楽しめる。ユーモアも効いているしね。ただし「リオ・ブラボー」や「エル・ドラド」と比べるとだいぶ枯れた感じ。これは！という見せ場や演出が少ないので、ちょっと物足りない。とはいえこういうおおらかな西部劇を見るのは久しぶりだし、中心にどっしりとジョン・ウェインがいる安心感はいいものだ。終盤は人物の掛け合いも増え、派手な銃撃戦になだれ込む。あと戦争中は敵味方の関係だったのが、戦争が終わると認めあって友達ってのも男らしい世界。ハワード・ホークス監督はこれが遺作になるのか。
