落ちこぼれの学生たちをバスケットボールを通して更生させ、強いチームに生まれ変える元敏腕プレーヤーで新任コーチカーターの物語。
負けまくって勝てない、でも勝たなきゃいけない理由があるから頑張って練習する、というところに山場を持ってくるかと思ったら意外とあっさり勝って行って絶頂を迎えて調子乗るところという展開が意外だった。中途半端なカタルシスになってしまうかと心配したが、違う軸でもう一山作って来たところにこの映画の良いところ。いろいろ常識的なところを裏返して現実を叩きつけくるところが良かった。
でも、熱演もあって現実のようで、昔自分が取り組んでいた学校生活を思い出した。その点はとても良かった。
個人的にはコーチの力量はどうあれ、プレーヤーに焦点を当てるべきと思っていたが、黒人の犯罪率の高い町で大学進学など将来まで考えて反対する人々と戦う教育者カーターは映画タイトルに名を冠するのに相応しい主役だった。